放ってはおけない、実は恐ろしい子供の鼻水
赤ちゃんの鼻水は小さいお鼻のどこにこんなにあるの!?というほど、拭いても拭いても延々と垂れてきます。
鼻づまりは授乳に影響することもありますし、中耳炎のリスクさえあるので、実は放置してはいけないもの。
侮りがたい子供の鼻水ですが、ではどうすれば良いのでしょう?
今回は、赤ちゃんの鼻水対策を調べてみました。
この記事の目次
鼻水への基本的な対処法
鼻水は基本的には「こまめに取る」ことが何よりもまず大事だと言われています。
鼻水の取り除き方には大きく分けて以下の4つがあります。
・綿棒を使う
・両親のどちらかが口で直接吸い出してあげる
・耳鼻科にでとってもらう
・専用の吸引機の使用
赤ちゃんは鼻がつまっているときは仰向けに寝るなどの「鼻を植えにすること」を嫌がるようになります。
寝かしつける時や授乳の際に、落ち着いてくれるのは横抱っこよりも縦抱っこです。
溜まった鼻水の細菌は中耳炎の原因となることがあるので、3〜4日以上鼻水が続くような場合は、耳鼻科へ行き治療をしてもらいましょう。
お薬だけで改善しようとする必要はありません
鼻水の吸引や鼻をかむ、洗浄することなど、他にも有効な方法があります。
また、粘っこくて膿性の鼻水であれば重曹水、水性なら生理食塩水をそれぞれ洗浄の際に使うと症状を改善しやすくなります。
鼻水にも種類があります
・10日〜2週間以上、濃い黄色や緑色の鼻水が続く場合
最近せいの蓄膿を続発していることがあるので、抗生物質が必要か?その判断の一つの目安にしましょう。
・鼻水が緑色の場合
細菌の何かに感染している可能性があります。
中耳炎になるリスクも考えられるため、受診する必要があります。
・黄色い鼻水と白い鼻水
小児科に先生の中には、鼻水の色でその種類を見分けられている先生もいます。
黄色い鼻水は副鼻腔炎、白い鼻水は風邪と判断すると良いでしょう。
・花粉症
つい最近までは「赤ちゃんは花粉症にかからない」「花粉症になるのは5〜6歳を過ぎてから」と言われていました。
しかし、近年は1歳代でも赤ちゃんが花粉症になるケースが出ています。なので、0歳の赤ちゃんでも花粉症になる可能性があり、もしサラサラの鼻水が気になるような場合には、一度受診されることをおすすめします。
鼻水のふき方
鼻水を拭く際におすすめなのは、ハンカチやティッシュではなく市販の『おしりふき』を使うことです。
鼻水を「かむ」のではなく「引きずり出す」という感覚を持つことも大切になります。
また、鼻水を拭き取る際には、湿らせた柔らかいガーゼで軽く拭き取ってあげるのもおすすめです。
鼻の周辺が荒れている場合のケアは保湿用クリーム・ベビーオイルやワセリンなどを使い肌のケアをしてあげてください。
画像引用元:http://halaioru.com/byouki/kodomo-natukaze-seki-hanamizu.html
鼻吸い器/電動鼻水吸引機
鼻吸い器には大きく分けて2種類があります
①スポイト式
②チューブ式
ママ鼻水トッテ
鼻水キュートルチュチュベビー
電動の鼻水吸引器も2種類あります。
①ハンディタイプ
持ち運びしやすく、優しい吸引力なのが特徴です。
②据え置きタイプ
一般的には強い吸引力があります。
ベビースマイルS-302
メルシーポットS-502
画像引用元:http://www.hanamizukyuin.com/taisaku/kowaza/
鼻水が原因となる中耳炎に要注意!
急性中耳炎になる年齢は4歳から5歳がそのピークだと、これまでは言われてきましたが、近年では幼稚園・保育園などの集団保育施設の3歳未満の子どもたちで特に急性中耳炎が多発しています。
そのためピークとなる年齢が低年齢化し、最近では3歳前後となっているようです。
滲出性中耳炎に特にかかりやすい年齢が3〜6歳ということを知っておきましょう。
病院へ行くべきか、行かないか?その基準とは?
子どもの体調を判断するときに以下の3つのポイントから見てみましょう
①発熱
②子どもの機嫌の様子
③母親の直感
発熱について
例えば子どもの平熱が36.8度の場合、37.5度くらいの普段より高い体温が続く場合は感染症の疑いがあるので、一度病院で診てもらうことをお勧めします。
鼻水について
乳幼児や幼児は鼻水を自分でかむことができません。
なので、それを放っておくと中耳炎を引き起こすこともあります。
鼻水が出ている様子が心配であれば、耳鼻科へは水を吸い出してもらったり、耳の様子を見てもらうと安心できます。
子どもの機嫌について
子どもの機嫌が「普段と同じかどうか?」が一番のバロメータになります。
それをわかってあげられるのは、赤ちゃんと最も長い時間触れ合っている母親です。
ですので、平素から赤ちゃんとたくさんスキンシップをとって、いつもの健康時の子どもの様子を肌感覚でよく知っておいてくださいね。
鼻水の治療は小児科?それとも耳鼻科?
小児科はウイルス対策、耳鼻科は最近対策というイメージです。
それぞれ異なる治療法の立場なので、適切に使い分けて受診していくことが好ましいでしょう。
鼻水の症状がひどい赤ちゃんは、ミルクを飲むことも呼吸することもしんどそうです。その様子から耳鼻科で鼻の処置を受けた方がいいということが判断できます。
小児科で診てもらった後に耳鼻科で処置を受けるケースも少なくありません。
なので、鼻水鼻づまりや痰による咳などなら耳鼻科、発熱や咳だけの場合は小児科に行くのも一つの正しい判断と言えます。
鼻水がかめるようになるのは何歳から?鼻水の正しいかみ方
「ち〜ん」と鼻をかめるようになる時期は3歳半頃が目安になります。
3歳を過ぎて言葉がわかるようになるとだんだんできるようになりますが、最初はテッシュを鼻で吸ったりするので、その時は「はんたいだよ」「ティッシュに出すんだよ」と声をかけてあげると、徐々に鼻をかめるようになってきます。
強く鼻を噛むと、逆流する鼻水によって中耳炎になることがあります。
なので、鼻をかむときには、小刻みに鼻の片方づつかむようにさせてあげましょう。
実際のところ、5歳くらいの子供は、親に「鼻をかみなさい」と言われながらティッシュを渡されて、見られながらであれば鼻をかむことができますが、子供自ら「鼻をかもう!」という思考になることは、まずありえないことがほとんどです。なので、鼻水吸引器のお世話になりながら、少しづつ自分でもかめるように気長に見てあげるのが良いでしょう。