2017年3月23日(Thu)
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日本との違いにビックリ⁉︎アメリカの出産・育児の常識
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アメリカでの出産は、日本で常識とされていることと色々異なる点がたくさんあります。
今回はそんな日本と異なるアメリカの面白い出産・育児の常識についてまとめました!
この記事の目次
出産の常識の違い
自然分娩の場合、アメリカでは通常、入院はその1日前で、翌日には退院します。
帝王切開の場合でも、3日で退院となります。
退院まで早すぎるほどで、まさにあっという間です。
これほどまでにアメリカでの退院が早くなる理由は、高い医療費にあります。
日本の場合だと、出産後に母親の体力が回復して授乳や沐浴、オムツ替えといった赤ちゃんのお世話をある程度した上での退院となりますが、アメリカの場合はそこあで丁寧なことはしてくれないのです。
アメリカの病院では、夫が陣痛から分娩、回復まで同じ部屋で過ごす形で必ず立ち会います。夫が臍の緒を切ることもあり、そうしたことはアメリカでは一般的なこととなっています。
「LDR出産」というものがあり、陣痛から出産までをひとまとめで一つの部屋ですることができ、プライバーシーが守られた上に、家族など大切な人たちと一緒にいることができます。
LDR出産とは
Labor(陣痛)、Delivery(出産)、Recovery(回復)までを全て同じ部屋でできる、妊婦にとって非常にありがたい出産方法のシステムです。
一方、日本の産院では陣痛室と出産室などは別室であることが一般的ですね。
日本では、このLDR出産を取り扱う産院は少なく、費用も高いそうです。
もちろん、アメリカの主流は無痛分娩です。
「感じる必要のない痛みは感じなくていい」というような合理性の高い考えの上に成立しているのでしょう。
無痛分娩とは
細いチューブを妊婦さんの背中から脊髄近くまで入れて、そこから少しづつ麻酔を入れていくというものです。
麻酔が入った後、下半身の感覚は全くなくなるわけではありませんが、生理痛程度の痛さまで抑えられるくらいに鈍くなるそうです。
また、麻酔が赤ちゃんに影響を及ぼす心配もほとんどないそうです。
育児の常識の違い
アメリカでは、赤ちゃんは「beautiful」と形容されます。
日本人の感覚だと「かわいい」という意味の「pretty」と言いたくなるものですよね。
アメリカでは日本と逆で、この「pretty」はむしろ大人に使われるイメージです。
ワクチン接種について
ワクチンの接種については、アメリカでは複数を同時に行います。
一回に3〜4本接種することなどもありえます。
一本の注射にはワクチンが4種類ほど含まれており、赤ちゃんが痛みを感じることもあまりありません。
同日に複数接種をすることで、母親と新生児の負担を軽減する狙いがあります。
また、アメリカのワクチンには日本では見られない多くな特徴がいくつかあります。
①スケジュールを乱さないために、たとえ発熱があってもワクチンを打つ
②全てのワクチンを受けていないと、小学校に入学することができない
③全員にB型肝炎の予防接種が行われる
日本もワクチン制度を変えてきていますが、「ワクチン後進国」と言われています。
ミルクについて
アメリカではミルクをお湯で溶かすということをしません。
このミルクの場合はお湯でなく水で溶きます。
しかし、中には水ですら溶かない現役のタイプがあり、そのため日本に比べるとアメリカでの育児は格段に楽なものとなっています。
赤ちゃんの両手までぴったり包む
アメリカでは、両手がバタバタしないように赤ちゃんをぴったりと包んでしまいます。
赤ちゃんは生まれてくるまで母親の子宮の中で小さく縮こまっていたので、ぴったりと両手まで包まれる状態には慣れっこです。
毛布などで両手が動かないように包んでから、いくつかある落ち着かせテクニックを駆使すると、それまでワンワン泣いていても、本当にピタッと泣き止みます。
赤ちゃんを落ち着かせるテクニックは、身体を斜めにして抱っこするとか、耳元でシューッという音を聞かせるといったことだそうです。
おっぱいマッサージについて
日本では当たり前にある「おっぱいマッサージ」ですが、アメリカにはありません。
小児科医について
赤ちゃんを生まれた直後から小児科医が見るのがアメリカです。
そのため、あらかじめ小児科医を探しておく必要があります。
小児科医は、事前の面接で決めるそうです。
出産後すぐに退院になるアメリカでは、退院の2日後には新生児を連れてまた検診に訪れないといけません。
そしてその1週間後、2週間後もまた検診があります。
ベビーカーについて
アメリカでは、ベビーカーを子供が4〜5歳になる頃まで使います。
また、ベビーカーとは呼ばずに「stroller(ストローラー)」と呼んでいます。
ジョギングしながら押すことのできる「ジョガータイプ」のベビーカーなどは、アメリカの公園では高頻度で目にする機会があります。
そのほか三つ子用のベビーカーなどもあります。
ハーネスについて
ハーネスとは子供の体にくくりつける散歩用の綱状のものです。
これもアメリカでは定番のものですが、ちょっと犬の散歩の姿を彷彿とさせる見た目から、日本では批判的な意見も少なくありません。